|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 算法 : [さんぽう] 【名詞】 1. arithmetic 2. algorithm ・ 法 : [ほう] 1. (n,n-suf) Act (law: the X Act) ・ 少女 : [しょうじょ] 【名詞】 1. daughter 2. young lady 3. virgin 4. maiden 5. little girl ・ 女 : [じょ] 【名詞】 1. woman 2. girl 3. daughter ・ 小説 : [しょうせつ] 【名詞】 1. novel 2. story ・ 説 : [せつ] 1. (n,n-suf) theory
『算法少女』(さんぽうしょうじょ)は、児童文学作家の遠藤寛子による少年少女小説。1973年に岩崎書店から出版され〔遠藤(1973)〕、のち2006年にちくま学芸文庫から復刊された〔遠藤(2006)〕。 安永4年(1775年)に出版された和算書『算法少女』を題材にして書かれ、物語も安永4年に時代が設定されている。 == 概要 == 単行本の「はじめに」によると、小説『算法少女』は著者の遠藤が少女時代、父から聞いた話に触発されて著された。 戦前、遠藤の父は工業化学系の技術者として働く一方、幕末・明治期の理化学書を蒐集するのを趣味としていた。書斎での語らいの中で、娘がパスカルの幼少時代のエピソードに感銘を受けたと語ると、父は「日本にも昔むずかしい算術の本を書いた女の子がいる」と、和算書『算法少女』の書名を挙げた。その書名は幼い遠藤の心に焼きついた。 戦後、長じて教師となった遠藤は、教壇に立つ傍ら児童文学に筆を染める。数十年を経てなお色褪せなかったのは『算法少女』という言葉の持つ輝きだった。国立国会図書館に足を運んで復刻版を借り、コピー機などまだ普及していない時代で、薄紙をあてて書き写した。もとより数学は専門の外であった。数年の歳月を費やし、同僚の教師や多くの人々の協力を得て、1973年に小説『算法少女』は岩崎書店から出版された〔。 和算という特異な分野を扱いながら、少女小説として構成され、和算の知識がなくても楽しめる作品となっている。時代小説として当時の江戸の風俗をたくみに描写している上に、主人公を監視する謎の武士、密書を携えた少年とサスペンス的要素もある。ラストのどんでん返しも含めて、読者を飽きさせない工夫が随所に見られる。 主人公・あきと父・桃三の関係は著者と父の姿に重なる。また、あきの「九九をしらない子がひとりでもいることのないように」という情熱は、遠藤の教育者としての横顔を髣髴とさせる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「算法少女 (小説)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|